2025年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて本年は巳年です。WHO, 世界医師会、日本医師会など多くの医療機関のロゴマークに蛇が使われていることをご存じでしょうか?これはギリシャ神話に出てくるアスクレピオスというお医者さんに由来しています。彼はあまりに名医で死者をよみがえらせることもできたとか。そのアスクレピオスが蛇の巻き付いた杖を持っていたため蛇が医療のシンボルとして使われるようになったようです。ちなみにアスクレピオスは死者をよみがえらせた罪で神によって殺され13星座占いで有名なへびつかい座になりました(神に昇格)。なぜ蛇の杖を持っていたかはいくつかの逸話があるようですが蛇の生命力の強さ、脱皮して若返る力を持っていることなどが理由のようです。こじつければ巳年は医療の年と言えるかもしれません。
今シーズンはインフルエンザが大流行し現在も猛威をふるっています。同時に新型コロナの患者さんも増えていて二重流行の状況です。年末年始の当番病院の受診者数を見ると内科で一日200人以上の日がたくさんあり担当した病院、診療所、もちろん受診した患者さんは体調が悪い中、待ち時間が非常に長くとても大変だったと思います。振り返ればコロナ禍の2021年、2022年のシーズンに当院ではインフルエンザ0人という信じられないことが起こりました。当時行われていた不織布マスクの徹底と三密の回避(死語?)がインフルエンザ予防に非常に有効だったのではないかと推測します。これをヒントに適切な感染予防を行って暖かい春を迎えられるようにしたいですね。
